朝から2時間並んで予約した
「ユッキー君。お願いあんだけど、良い?」妻が珍しく名前で呼ぶ。ネコナデ声でお願い。即座に「嫌」と答える。
「な、内容伝える前に、どうして!?」「その方が面白いから」「ラインのパスワード教えろ」Passward…。
「絶対、アンタには教えられん。この命代え―ぐはっ」「冗談でも妻を、アンタ呼ばわりするなよ。どうでもええけど、教えんと、ほれ」
「それは?今月発売予定で完売必至、朝から2時間並んで予約した、限定フィギュアの予約券(前金支払済)!どこで?」
「吐け。すぐにゲロしちゃえ。でねーと、これ食べちゃおうかな」
「やめ…やめてくれ!もう入金済みなのに、GET出来んかったら…赤字が」
「うざ。早く言え。浮気してねーか、チェックすんだ」「しねーよ!こんな痛ヲタが不倫出来る立場かよ!」
「はぁ、話せば辛く、疲労激増。もういい、お休み」予約券、破かれた。「ギャっ!!」